姫と過ごすようになって1ヶ月がたった。
あんなに気嫌いしていた俺も今では彼女が尋ねてくるのが楽しみでしかない。
姫がいるだけでいい。
この時間が続けばいいと子供ながらに思った。
「姫ね、お兄ちゃんのこと好き!」
なんの前触れもなく彼女の口から出た言葉。
「うん、お兄ちゃんも姫のこと好きだよ!」
可愛くてしょうがない。
妹みたいな存在。
「じゃあ姫のこと将来お嫁さんにしてくれる?」
「うんもちろん」
迷わずOKした。
断る理由がない
小さい子特有のお嫁さんにする約束は大きくなったら忘れるのだから。
大きくなってもお兄ちゃんとして好いていてくれたら嬉しい。
「じゃあはい!約束ね!」
小指を差し出す。
「あぁ約束」
俺はその小さな小指に自分の小指を絡ませ実現しない約束をした。
子供同士のおままごとのような約束。



