最初はそう思ってた。
「お兄ちゃんのこと探してたの!」
そう、ニコニコとした顔で言うから困る。
「あっそ、それじゃあもう会えたんだからいいね、バイバイ」
「うん、また明日!」
あっさりと帰ってしまった。
やっぱりこいつも両親と同じなんだ。
明日なんて来るわけがない。
そう思ったのに、
彼女は次の日も次の日も俺のところを訪れた。
そして今日でもう1週間。
「お兄ちゃん来たよ!」
こいつが来るのももう慣れた。
最初はただの興味本意だと思ってた。
でも、こいつは毎回来る度に無視しているにもかかわらず、めげもせずにここに通う。



