「ももちゃん....そんなふうに笑わなくていいよ」
私の肩に手を置いて。
「俺、空河にも言わないよ!ももちゃんの秘密、守るよ。だから、泣きたい時はないていいんだよ?」
肩に置いていた手はいつの間にか背中に回ってぎゅっと抱きしめられる。
「知ってる....抱きしめられると落ち着くんだよ?俺の心臓の音聞いてご覧」
言われるがまま耳を傾ける。
規則正しい心拍に落ち着く。
ほんとだ.....なんだかホッとする。
気づけば私も先輩のシャツをキュッと掴んでいた。
さっきまで出そうもなかった涙が瞳から流れる。
先輩は、私でも気づかない感情を引っ張り出すのが上手すぎる。
「圭人先輩、ありがとうございます」
秘密を守ってくれることも。
優しくしてくれるのも。
甘やかしてくれるのも。
全部、圭人先輩でよかった。



