「いえ、悩みという悩みでは....」
ただ、先輩不足なだけで.....
「そっか、でももしなにか悩んでるならいつでも相談して!」
どんと任せなさい!とでも言いたそうな顔をしている。
「ふふっ頼りにしてます」
明るい先輩のおかげで少し元気になれた。
「それじゃあ私そろそろ失礼しますね」
今日は月に一度の定期検診の日。
時間にはまだ余裕があるけど寄りたいところもあるし。
「何か用事かな?それじゃあまた明日」
「はい、それじゃあ失礼します」
ペンケースやノートをカバンの中にしまってペコッと軽く頭を下げて図書室を出た。
今回の検診でもどこも悪くないといいな。
そんなことを思いながら上履きをしまおうと手を上に伸ばした時。
──フラッ
急に目眩がした。