「い、いらっしゃいませご、ご主人様っ」
何回やっても慣れないあいさつに手こずる。
恥ずかしさが抜けなくて必ずつっかえてしまう。
うちのクラスはかなりの人気だ。
お客さんがいっぱいでクラスの外まで列ができている。
一日目でこれなら2日目の学校公開の日はどうなるんだろうと考えてしまう。
「すみませーん」
考えているとお客さんから呼ばれた。
「はーい。ご注文をどうぞ」
「......」
何故か私の方を凝視して固まっている。
「あ、あの....」
ご注文は?
「あのもしかして花園桃さん?」
「え、はい....」
なぜ名前を知ってるのか不思議に思ったけどとりあえず答えた。
ボソッ
「マジかよ。実物ってこんに可愛いのかよ....」
名前を言った途端にみるみるうちに赤くなった。
え、どうしたんだろ....
「大丈夫ですか?」
心配になってきてそう声をかける。
「あっ!はい!大丈夫っす」



