──キーンコーンカーンコーン。


あ!チャイムなった。


隣に座っていた先輩が立ち上がる。



「ほら、」


そう言ってわたしに手を差し伸べてくれる。

「それじゃあお昼とってきて屋上集合な」


「はいっ」


正直お昼を取りに行くのに教室まで行くのは気が引けるけど....


取ってこないと食べられないもんね....



急いでお弁当を取りに教室まで向かった。


教室に入ると朱里の姿がなかった。

きっとお仕事で帰っちゃったんだよね。


朱里がいたらきっと色々聞かれてたな....



お弁当を持って先輩が待っている屋上まで向かった。