「あぁ、起きたか?」


その人の顔を見た瞬間心臓がドクドクと嫌な音を立て、血の気がサーっと引いていった。



「.....せ、先輩.....」


やっぱり、先輩が運んでくれたの?

でも、先輩が運んだならもうとっくに居ないはず。

偶然居合わせただけ....?



「....まだ少し顔色悪いな」

そう言ってわたしの頬に触れる。

「せせせ、先輩....!?」


ふ、触れてる!?


まって!先輩って女の人苦手だよね?

触れて平気なの!?


その先輩の言動にびっくりする。