365日の恋。


「ありがとう」

そんな嬉しそうな顔で言わないでください。

お礼を言わなきゃいけないのはわたしの方なのに....


坂下先輩はどこまでそんなに優しいんですか。

もう午後の授業だってとっくに始まっているのに。


私なんかの為にこんなに時間を割いてくれるなんて。


「....先輩は、どうして...っそんなにっ優しいんですか....っ」


こんなこと言われても困るよね。


「ごめんなさいっ気に.しないで──

「なんでだろうね....ほっとけないんだ、花園さんのことが...」


スっと頬に手が添えられる。

目じりに溜まった涙を親指でそっと拭ってくれる。