ここで、傷ついたような顔をしちゃダメ....


先輩を困らせちゃう。


「わかりました」


わたしはものわかるのいい子を演じた。

先輩を困らせないために。


「いいですよ、なかったことにしましょう」

.....これでいいんだ...


先輩は信じられないと言いたげな顔をしていた。


わたしは先輩が口を開く前に先手を打った。


「お話ってそれだけですか?」


一刻も早くこの場所から離れたい。

「あ、あぁ」

「そうですかそれじゃあお先に失礼しますねまた水曜日お会いしましょう」