重たい腰を起こして屋上まで向かう。 一歩また一歩と着々に屋上に近づいている。 いつもなら急ぐのに今日はなるべく遅くつきたくてゆっくりとゆっくりと進む。 あっ....着いちゃった.... いくらゆっくり進んでも、目的地には必ず着いてしまう。 「はぁーよし!」 頬をパチンッと叩いて気合を入れた。 大丈夫....大丈夫.... ゆっくりと屋上のドアを開けた。 ──ギィーッ ドアを開けると真っ先に先輩の姿が写る。