嫌われるべくオタク愛爆発させたら友達にされてた件。

「そうだった…、理翠の可愛さですっかり忘れてたわ(ﾎﾞｿｯ）ゴボンッ、今日はLHRで………高校生になって初めての席替えがあるのよ！」

あ、確かに言われてみれば。先生するっていってたな。

はっ！

「ってことは…
　　「吉良くんと隣の席になれるかも！」
　　　可愛い子と隣の席になれるかも。」

　………

「「今何て言った？」」

何を椿が言ったのかよく分からず聞いたらかぶってしまった。

やっぱり私と椿は運命で結ばれているのかもしれない…

そんなことを考えてニヤニヤしている私を無視して先に口を開いたのは椿だった。

「ちょ、待ってよ理翠！根本からおかしいから！隣は絶対異性だって、覚えてないの？」

はっ…！そこは節穴だった…。今は出席順だから椿が隣なだけなんだ…。

ってよくかぶってたのに聞き取れたな。普通に感心感心。

しかし、私の希望はまだ潰えてない！

「まぁ、でもこの学校、可愛い子多いし席替えは嬉しいなー。いっぱい可愛い子と話せちゃう。」

「…やっぱりズレてる。私はそういうことが言いたいんじゃないの！」

あれ？嫉妬かな？

「あぁ、もちろん、1番近くにいて欲しいのは椿だよ？」