嫌われるべくオタク愛爆発させたら友達にされてた件。

私はさりげなく、そして普通に聞いたつもりだった。しかし椿の反応は私の想像を通りこした。何故なら椿は机をバンッと叩いて立ち上がったからだ。

そんな椿に私は面を食らってしまう。

「あ、あの?つ、ばきさん?どしたの?」

「え!なに!理翠は覚えてないわけ⁉︎」

覚えてない?え、何を?今日って何かあったっけ?

「今日は何月何日ですか?」

「5月25日だけど」

「昨日まで何があった?」

「高校生になって初めての中間考査」

「そう!で!考査が終わってからあるものとは⁉︎」

「…期末考査?」

そんな私の答えにこれほどまでかと言うほどに落胆する椿。

「私がなんで次の考査を楽しみにしてんのよ!考査なんて嫌でしかたないわよ!」

「あぁ、確かに笑笑。んーじゃあ、体育祭?」

「まぁ、それはあるけど1ヶ月後の話ですよ理翠さん」

他に何か行事らしいこと。行事らしいこと……あぁ!分からない!

「プリーズギブミーアンサー」

「お願い?って可愛く言って」