嫌われるべくオタク愛爆発させたら友達にされてた件。

そう言った私に吉良くんは少し目を丸くした。

すぐ爽やかな顔に戻ったけど。

「そりゃ、有名だからだよ」

有名?私が?

「何で?」

「何でって、美人だからだよ。いや、でも噂通りだねー」



はっ!ちょいちょっいちょい、待て待て待て。
フリーズしてしまったじゃないか。
私が美人?有名?そんで噂まであるの?

って噂⁉︎私って噂たってんの⁉︎
…何の噂だろ…。

「あのさ、そのー噂って…?」

恐る恐る尋ねる私は吉良くんは爽やかな表情を崩す事なく口を開く。

「噂はね、3つあるんだ。まさか一つも知らないなんて驚きだよ」

ちっ、別に驚いてないくせに。

私は不機嫌を隠さずさっさと言えという思いを投げつける。勿論視線で。

「まず噂一つ目。とっても美人だっていうこと。二つ目。興味のないことには無頓着。特に男子。三つ目は女っ気がないってこと」