嫌われるべくオタク愛爆発させたら友達にされてた件。

「お、やっとで目があった。始めましてー。吉良皇輔です。よろしく」

「あ、どうも。月城です」

声をかけられたので返しました。
男子への挨拶はこんな感じでいいだろ。

これでいい?ってか何?隣の男子がどうかしたわけ?

という思いで椿の方を見るとめちゃくちゃ呆れてた。

え?何で?

意味がワカラナイ…。

何て事を考えていると大きな手がグイッと視界に入ってきた。

その手の主は……えーっと…き、ら?くん?

あれ?何かどっかで聞いたことあるような…
どこだっけ?そもそも人の名前覚えるの苦手だしな。知り合いなのか?いや、でもさっき初めましてーって…

「すっげー見られてる…。いや、こっち向いてるだけで焦点があってない(ボソッ  えーっと、月城理翠さん、だよね?」

話しかけられて意識が現実世界にもどってきました。

ってかあれ?名前教えたっけ?苗字しか教えてなくない?

「あのー…吉良、くん?だったよね。私、苗字しか教えてなかったよね?」