わたしに邪険にされて興奮してやがる。 怖すぎ。 逃げなきゃ…… 「行かないでくれ。アキラちゃん」 名前で呼ぶな~~!!! 「っ」 腕を捕まれてしまった。 嫌悪感マックスなのに、ふりほどけない。 「せっかく2人きりになれたのに」 蹴飛ばしてやりたいのに、動けない。 「乱暴なことは。したくないんだ」 やだ…… 誰か。 助けて、お願い――…… 「なにしてるんですか」 扉の方から、誰かの声が聞こえた。 「嫌がっているように見えますが」 た……助かった……?