ナナセが、うしろに乗せてくれた。


「すごーい。進んでる」

「舐めんなよ」

「意外と体力あるんだねー」


家につく頃にはすっかりバテてしまっていたナナセ。


「たいしたことないじゃん」

「殺す」


部屋に入ると、ナナセが、ためらいなく目の前で服を脱いだ。


「ちょっと。どこで脱いでんの」

「は?」

「……風呂場いってよ」

「なんだお前。このくらいのことで」

「近寄らないで」


男子の裸なんて見慣れてるわけないだろ。


「ははーん。そういうコト」