「お前、隕石落ちてきても平然としてそうだな」
そんな人間いるかよ。
「裸見られたときはこの世の終わりみてーな顔してたクセに」
「忘れろって言ってんでしょ」
「かわいそうにな。そんなカラダじゃ男に相手されねえだろ」
「されなくていいよ」
「ところで俺のフォロワー数だが」
「聞いてないけど」
あ、やば。
数学の課題やるの忘れてた。
「おい。どこ行く」
「課題しなきゃ」
「走るんじゃなかったのか」
「あー。課題したあと走ってこようかな」
「あんま遅くに出歩くのはよくねえだろ」
「はは。今のわたしを襲うひとなんていないよ」
「世の中にはなあ。理解できねえような物好きがいんだ」
「ほっといてくれる?」
「お前になにかあったら俺の親の責任になんだろ」
……それもそうだな。
「じゃあ先に走って来る」
「俺も行く」
…………は?


