授業が終わり、スマホを見るとナナセから複数のメッセージと着信の記録が残っていた。


「……授業中は返事できないとあれほど」

「やっぱり悩んでるんじゃない?」


顔をあげると、サワくんが。


「悩み……というか」


ナナセをもう少し落ち着かせたい。


「途中まで一緒に帰らない?」

「あ……、えっと」



亜依を見ると、笑顔で手を振られた。

なんだいまの。


スマホにメッセージが届く。


【2人いいかんじ~♪】


は?


「ダメかな」

「…………」