「……あのさ。ナナセ」 「ん」 輝く夜景をバックにしても、かすむことなく輝く男め。 「わたしは。こんなものしか用意できなかったんだけど」 いつ渡そうか考えていたそれを、ポケットから取り出す。 目を見開いたナナセがわたしからプレゼントを受け取った。 「開けていい?」 「……うん」 これまでパパや女の子のトモダチにしか渡したことないから、へんな感じ。 めちゃくちゃ照れくさいな!?