やってきたのは、屋上。 「七瀬柚季のマンションに入ってったの。君でしょ」 心臓が 「なんのことですか」 口から、飛び出るかと思った。 「嘘つくの下手だねぇ」 ニヤッと目を細めると、スマホ画面を見せられる。 そこには マンションのエントランスをくぐるわたしが写っていた。 「フツウの女の子が住めるマンションじゃないよ? ここ」 下手に言い訳すればボロが出そう。 かといって、どうすれば……? 「すぐに特定できた。この学校でスラックスはいてる女子、君くらいだし」