結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜

私は動揺を隠し切れずにいた。

「パパは凛ちゃんが大好きだけど、凛ちゃんはどう思ってるかわからないから、パパが聞きたい事を僕が代わりに聞いてあげようと思って」

私は目をパチクリしてしまった。

「パパの事大好きよ、ずっと一緒にいたいって思ってる」

「そうか、パパ、それ聞いたら喜ぶよ」

二人でニッコリして手を繋ぎ、アパートに向かった。

次の日祐くんとゲームセンターに遊びに行った。
その夜お祖母ちゃんの元に届けて、また遊ぼうねと約束をした。

私は彼の体調が気になり、マンションへ急いだ。

彼はまだ仕事から戻っておらず、私はマンションの外で彼の帰りを待った。

その時黒の高級車がマンションに横付けされた。
車から降りて来たのは玉森廉だった。

「廉、どうしたの?」

「それはこっちのセリフ、中に入らないのか」

私はちょっと困った表情を見せた。

「どうかしたのか」

「鍵なくて入れないの」

廉は不思議そうな表情で問いかけた。