「大丈夫だよ、凛ちゃんは可愛いから」

そして祐くんは私のほっぺにちゅっとしてくれた。

それから動物園内を見て周り、アパートに着いて夕飯を食べる事にした。

祐くんは疲れたのかぐっすり眠ってしまった。
今日は土曜日だからまだ明日学校は休みで、ちょっとほっとした。

しばらくしてドアのチャイムが鳴った。
大和さんが祐くんを迎えに来てくれた。

「凛、俺だ」

大和さん、声を聞いただけでドキッと心臓が跳ね上がった。

「はい、今開けます」

ドアのロックを開錠した。

「大和さん、お仕事お疲……」

とそこまで言いかけた途端、手を引き寄せられて抱きしめられた。

「大和さん?」

「凛、会いたかった」

その時祐くんが目を覚まして、私達の姿を見た。

「パパ」

祐くんの声を聞いて、私は慌てて彼から離れた。

「祐くん、目が覚めたの」

「うん」

「パパ、あのね、凛ちゃんの事ずっと好きだよね」

「ああ、好きだよ」