「うん、凛ちゃんを僕のお嫁さんにしたい」
もう、ビックリ、この子ほんとに六歳なの?
私が驚いていると、彼が透かさず口を挟んできた。
「駄目だ、凛は俺と結婚するんだ、祐は諦めろ」
は?何言ってるの、さらっとプロポーズしちゃって、着いて行けないよ。
「もう、大和さん、子供に向かってなんて話してるんですか?」
「俺は本気だ」
そして、私をじっと見つめた。
「凛ちゃん、僕お腹空いたな、ご飯食べに行こう」
祐くんがその場の空気を変えた。
この子はほんとに子供なの?
そう言えば朝から違和感を感じていた、それが何なのか分からなかった。
でも、この時感じたのはこの二人全然似てない。
顔立ちも立ち振る舞いも性格も親子には程遠い。
「凛、ご飯食べに行こう、リクエストは?」
「あっ、祐くんは何食べたい?」
「僕は好き嫌い無いから、パパは玉ねぎとピーマン食べられないからパパがいつも何処に行くか決めるんだよ」



