店で凛とキスをした日、デートの約束をした。
中々OKを貰えず、俺は初めて苦戦した。
こんなにデートの約束をする事が難しいとは思いもよらぬ事だった。

「凛、お待たせ、めっちゃ可愛いよ、その髪型」

「ありがとうございます」

「今日は紹介したい人がいるんだ」

凛は不思議そうな表情を見せた。

「祐、凛に挨拶して」

祐が車から降りてきた、凛はびっくりした様子で固まっていた。

「はじめまして、大和 祐です、いつもパパがお世話になってます」

「パパ?」

「祐は俺の息子なんだ」

「息子?」

「俺はバツイチで、こいつはお袋が見てくれてる」

凛はじっと息子を見つめていた、いきなり事実を突きつけられて戸惑っている様子だった。
しかし、息子の事は隠して置くことは出来ないと思い、早く事実を知って貰いたかった。

「祐くん、いくつ?」

「六歳です」

「そう、今日はパパとお出かけにおばさんも着いて行ってもいいの?」