「あっ、は、はい」

シャンプー台に座り、背もたれが倒されて、彼が私の顔を覗き込んだ。

「シャンプーしていくね」

「あの、顔にカーゼ掛けないんですか?」

「カーゼかけたら、凛の可愛い顔が見えないだろう」

えっ?このまま彼と至近距離でシャンプーするの?
マジ、無理、ドキドキが速度を上げていく。

「あのう、カーゼかけてください」

「恥ずかしいなら目を閉じてれば?」

私は彼に言われたまま目を閉じた、次の瞬間、彼は唇を重ねてきた。

「な、なにするんですか」

「だって、凛がキスしてって目を閉じたから」

「そ、そんな事言ってません」

顔が真っ赤になるのを感じた。

「やっぱり凛は可愛いな」

彼はそのままシャンプー台に横になっている私の唇を塞いだ。
そのまま彼のキスを受け入れてしまった。



俺は次の休みに凛をドライブに誘った。
渋谷の駅で待ち合わせた、車を道に横づけすると、約束の場所に凛がいた。