なんて女だ、ああもう、くそっ、俺は仕方なく下手に出る事にした。

『すまなかった、俺が悪かった、でもキスは凛が可愛かったからしたんだ、いい加減な気持ちじゃない、頼むよ、会いたいんだ、凛に……』

『私は会いたくありません、失礼します』

会えないと思うと想いは募るばかりだ、俺は一旦引く作戦に出た。

何なの?からかわれてる以外ありえない。
彼とのキスは忘れる、忘れたい、もう、ダメ、忘れられない。

しばらくして彼からの連絡が来なくなった事に気づいた。
日に日に気になり始めた、やっぱりからかわれていたのかな。

そんなある日彼から久しぶりにメールが来た。
心がウキウキして、心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

『凛、久しぶり、元気か?凛は名前負けしてねえよ、マジで可愛いよ、ただ俺が凛の専属美容師になったら、もっと魅力的にする事が出来ると約束するぜ』

なんだ指名客獲得したい為?そうだよね。