結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜

「廉、こんなにも廉がいない生活が寂しいなんて、思っても見なかった、でも、廉は社長さんで、会社を守って行かなくてはいけない人だから、私は廉には相応しくないよね」




そんな矢先廉は、怪我をして、自宅療養を余儀なくされた。
メディアにも注目されていた廉の怪我は大きく報道された。
そのニュースを目にした私は何も考えずに、身体が廉のマンションに向かっていた。

「廉、開けて、怪我大丈夫?」

「凛! 今開ける」

凛との再会に俺は凛を抱き寄せキスをした。

「廉、大丈夫なの」

「凛の顔見たら、元気になった」

「ほんと?」

私は思わず廉に抱きついた。

「痛いよ」

「ごめん」

「もっと優しくしろ」

「でも良かった、廉の顔見られて安心した」

「俺もだよ、もうずっとここにいろ」

しかし幸せは続かなかった。

俺は久しぶりに凛とベッドを共にした。

「凛、結婚しよう」

凛は驚いた表情を見せた。