病院へ行くと、重い病に侵されていると告げられた。
二年前から薬を処方されていたが、生きる希望を無くし、治療に専念しようとはしなかった。
凛との生活は送れない、ましてや余命宣告を受けた彼の死を乗り越えたばかりだと言うのに、俺の残り少ない人生に付き合わす事など、出来るはずもなかった。
俺は凛の側にいられるのであれば、それだけで幸せだった。
しかしその小さな希望でさえ叶わないと現実を突きつけられて、少しでも凛と時間を過ごしたいと思うようになった。
そんなある日、廉は具合が悪くなり、私に助けを求めた。
私はすぐ廉のマンションへ行った。
「廉、大丈夫?」
「ごめんな、なんか動けなくて……」
「こんな時見舞いに来てくれる彼女位いないと困るでしょ」
「凛がいればそれでいい」
「また、そんな事言って」
廉は私を見つめていた。
「こうやって凛は来てくれるだろ、だから彼女はいらないよ」
「お粥作ってあげるね」
「ああ、頼む」
二年前から薬を処方されていたが、生きる希望を無くし、治療に専念しようとはしなかった。
凛との生活は送れない、ましてや余命宣告を受けた彼の死を乗り越えたばかりだと言うのに、俺の残り少ない人生に付き合わす事など、出来るはずもなかった。
俺は凛の側にいられるのであれば、それだけで幸せだった。
しかしその小さな希望でさえ叶わないと現実を突きつけられて、少しでも凛と時間を過ごしたいと思うようになった。
そんなある日、廉は具合が悪くなり、私に助けを求めた。
私はすぐ廉のマンションへ行った。
「廉、大丈夫?」
「ごめんな、なんか動けなくて……」
「こんな時見舞いに来てくれる彼女位いないと困るでしょ」
「凛がいればそれでいい」
「また、そんな事言って」
廉は私を見つめていた。
「こうやって凛は来てくれるだろ、だから彼女はいらないよ」
「お粥作ってあげるね」
「ああ、頼む」



