結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜

凛は顔を真っ赤にして恥ずかしがってた。

「もう、変な事言わないで」

「変な事じゃないだろ、俺は十六年前から口説いてるんだから」

「もうそんなになるんだ」

「いい加減俺のものになれよ」

「いい加減結婚相手探したら?」

「いいのか、凛の相談に乗ってやれなくなるぞ」

凛はじっと考え込んでいた。

「それは困るかな」

「だから、俺のものになれ」

「ごめんね、廉、頼るだけ頼って、私何にも廉に返せない」

「そんな事ないよ、こうして会って食事して、凛の相談聞いて、凛の気持ちが安定してるなら俺も幸せだよ」

「なんでそんなに優しいの?」

「はあ?わからないのか」

「うん」

「マジかよ、お前を愛してるからだよ」

凛は俺をじっと見つめていた。

しばらく廉とは距離を置くことにした。
廉はずっと私を愛してくれている。
でも、私はその気持ちに答えられない。

俺は人生の終わりを感じ取った。