結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜

俺は真顔で「冗談じゃないよ」と凛を引き寄せた。
「あっ、もう行かないと、またご飯誘ってね」

俺はあっさり交わされた。
凛、俺の気持ちは全く届いていないのか。
俺はお前だけを愛しているのに……

それから、廉とは時々食事をしたり、相談にのってもらったりと友達の様な関係が続いた。

「ねえ、中学生の男の子ってよくわからないんだけど」

「何が問題あるんだ」

「会話しようとするとあまり話してくれないし、でも突き放すと、一緒に寝たいって甘えてくるし……」

「そうか、凛をもう女として見てるんじゃないか」

「まさか」

凛は記憶を探っていた。

「心当たりありそうだな」

そういえば六歳の時から、お嫁さんにしたいって言われたし、子供扱いすると、もう子供じゃないって怒ってたよね。

「うん、この前だってキスされたし」

「おい、それはまずいんじゃないか」

「そうかな、おやすみのキスだよ」

「じゃあ、俺とおやすみのキスしてくれるか」