祐くんはちょっと不思議そうな表情を見せた。

「祐は変わらずお祖母ちゃんを守ってくれ」

「わかった」

「それから、祐が大人になったら凛を頼む」

「パパは?」

祐くんは不思議そうな表情を見せた。

「パパは大丈夫だ、もちろんパパも凛を守るが、もし、パパが凛を守ることが出来なくなったら、祐が凛を守ってくれ」

「うん」

私は彼の言っている意味がわかり、涙が溢れそうになった。
祐くんは私に近づき、手を握ってくれた。

「凛ちゃん大丈夫だよ、心配しないでね、僕が凛ちゃんを守ってあげるから」

「祐くん、ありがとうね」

「よし、飯食うか」

そして三人で食事を済ませて祐くんをお祖母様の元に送って行った。


あれから三ヶ月程の月日が、何事もなく過ぎ去った。
しかし彼の容態が急に悪くなり、入院を余儀なくされた。

「凛、ごめん、迷惑かけるな」

「大丈夫、今度祐くんとお祖母様を連れて来るね」

「ああ、頼む」