「あー、確かに、コンタクトは目が乾くよね。私もドライアイって言われちゃってさぁ。目薬を忘れたりすると悲惨だよ」
「悲惨でも、眼鏡にしないんですか?」
「化粧落として眼鏡かけて鏡見るとさ、兄にそっくりなんだよね……なんか、それがどうも」
お兄さんがいるんですね。
「お兄さんのこと、嫌いなんですか?」
「いや、嫌いっていうかさぁ、私のこと好きって言ってくれる人がいてさ、私の顔を見つめられてる時に、ふと、そっくりな兄の顔を見ても同じこと言えたりして?とか想像したら気持ち悪くなった」
うーん。
それはいやかもしれません。
「でも、眼鏡はずして化粧したお兄さんの顔が結局そっくりになったりしません?」
「ひゃーっ、ちょっと、やめて、想像しちゃったから、あああ。やだ、それ。背中が寒い」
「ごめんなさい」
「う、ううん、ああ、うん。結梨絵のせいじゃない。兄には一生眼鏡をかけていてもらおう。そうしよう。それで、私は何があってもコンタクトを貫こう!」
コンタクトを貫くのですか。
「あ、そうだ。今日の飲み会なんだけど、初夏って子がいて、その子が丸山君のことが好きなのね。まだ2回しか会ったことなくてなかなか初夏も一歩進めないでいてさぁ。二人を合わせるための飲み会……合コンでもあるわけ」
そうなんですね。
友達の恋を応援するための合コンですか。
「わかりました。丸山君と初夏さんが仲良くなれるように後押しできたらしますね」
「うん、ありがとう。あ、それから結梨絵も気に入った人がいたらそっと合図してね。後押しするから」
いい子ですねぇ。
そういえば、初めて会った時に「私が相談に乗ろうか?」って言ってました。
「菜々さんも、誰か気に入ったら教えてください。応援します」
「あははー。いい人がいればいいけどねぇ。さぁ、できた!結梨絵かわいい!やばい!我ながら化粧の腕抜群っ!」
菜々が掲げた手鏡の中の自分。
うん、本当だ。
自分で化粧するときの5倍くらいかわいい気がする。
自分で化粧すると、ここまで大胆にアイラインもかけませんし、眉山も無理です。アイシャドウもこんなに濃くしたことありません。
口紅も、ここまで色っぽくぬることなんてできないです。
……化粧品の減りが早くなってもったいないから……。
「悲惨でも、眼鏡にしないんですか?」
「化粧落として眼鏡かけて鏡見るとさ、兄にそっくりなんだよね……なんか、それがどうも」
お兄さんがいるんですね。
「お兄さんのこと、嫌いなんですか?」
「いや、嫌いっていうかさぁ、私のこと好きって言ってくれる人がいてさ、私の顔を見つめられてる時に、ふと、そっくりな兄の顔を見ても同じこと言えたりして?とか想像したら気持ち悪くなった」
うーん。
それはいやかもしれません。
「でも、眼鏡はずして化粧したお兄さんの顔が結局そっくりになったりしません?」
「ひゃーっ、ちょっと、やめて、想像しちゃったから、あああ。やだ、それ。背中が寒い」
「ごめんなさい」
「う、ううん、ああ、うん。結梨絵のせいじゃない。兄には一生眼鏡をかけていてもらおう。そうしよう。それで、私は何があってもコンタクトを貫こう!」
コンタクトを貫くのですか。
「あ、そうだ。今日の飲み会なんだけど、初夏って子がいて、その子が丸山君のことが好きなのね。まだ2回しか会ったことなくてなかなか初夏も一歩進めないでいてさぁ。二人を合わせるための飲み会……合コンでもあるわけ」
そうなんですね。
友達の恋を応援するための合コンですか。
「わかりました。丸山君と初夏さんが仲良くなれるように後押しできたらしますね」
「うん、ありがとう。あ、それから結梨絵も気に入った人がいたらそっと合図してね。後押しするから」
いい子ですねぇ。
そういえば、初めて会った時に「私が相談に乗ろうか?」って言ってました。
「菜々さんも、誰か気に入ったら教えてください。応援します」
「あははー。いい人がいればいいけどねぇ。さぁ、できた!結梨絵かわいい!やばい!我ながら化粧の腕抜群っ!」
菜々が掲げた手鏡の中の自分。
うん、本当だ。
自分で化粧するときの5倍くらいかわいい気がする。
自分で化粧すると、ここまで大胆にアイラインもかけませんし、眉山も無理です。アイシャドウもこんなに濃くしたことありません。
口紅も、ここまで色っぽくぬることなんてできないです。
……化粧品の減りが早くなってもったいないから……。


