モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。


「お前ら……」

気づいたらぐるっと一周クラスメイトの人たち数名に囲まれていて、

水牧くんが呆れたように声を出した瞬間、

「はいはーい、みんな騒がない〜ほかのお客さんに迷惑だかんね〜?」

囲んでいたクラスメイトの間に入って、菱田くんが入ってきた。

「はい、全員持ち場に戻る〜」

彼の声によってみんながぞろぞろと「はーい」と返事をしながら渋々はけていった。

すごい……。
完全に菱田くんがクラスを仕切ってる。

「……泰生、」

「あー、お礼なら、月本さんのナース姿で」

「殺すぞ」

「ちょ、お客さんが怖がるからやめろよ〜物騒だなぁ。気をつけてね、美乃里ちゃん。ごゆっくり」

『ナース姿』というワードにちょっとびっくりしたけれど、

ふたりがあまりにも息ぴったりに話すのをみて、相当仲良いんだということを実感しながら、

案内された席へと座った。