モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。


「いいよ、俺ので撮ってあとで美乃里ちゃんのとこに送るよ」

「……え、あ、ありがとうっ」

今日だけで何回、水牧くんにお礼を言っているのだろうか。

水牧くんは慣れた手つきでさっとスマホをカメラ画面に切り替えて、

2人分のクレープをいい感じに写真に収めてくれた。

「こんな感じでいい?」

水牧くんが画面に向けていた目線をいきなりこちらに向けて来たので、

「う、うんっ」

その近さにびっくりしてぎこちなく返事をしたままとっさに目を逸らしてしまう。

意識しすぎだよ……私。

前は全然こんなんじゃなかったのに。

好きだって自覚したとたん、こんなに違うなんて。
恐ろしすぎる。

「早く食べよ。午後からもっと人増えるだろうし、今のうちにたくさん回っておかないと」

「うん。そうだね。いただきますっ」

そう言って私たちは一緒にクレープを頬張った。