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「最悪。お腹痛い……帰りたい」
「いや、逆になんで落ちると思ってたのか不思議でしょうがないわ」
お昼休み。
校庭にあるテラスでさゆちゃんたちと弁当を食べながら、ため息が止まらない。
「ほんっと美乃里って自分に興味ないって言うかなんていうか……可愛いこともっと自覚した方がいいよ。目立ちたくないならその顔面隠すような地味な格好しなきゃ」
「なにそれ〜!漫画の世界すぎる。でも美乃里のことだからメガネで髪ボサボサにしてもすぐバレそう」
人が落ち込んでいるって言うのに、なんでこのふたりはこんなに楽しそうなんだ。
「シャッフルペアは明日決定だっけ?」
「1位と2位の果歩くんと美乃里がペアになったらそれこそガチで優勝狙えると思うんだけど」
「やめてよ!あんな人とペアとか絶対ならないからっ!」
シャッフルペアとは、学年で選ばれた男女6人でくじを引いてペアを組むというもの。
まさか自分がそれに参加することになるなんて……。
こんなの私の計画にはなかったよ。



