モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。


まずい……。
今は、この顔を水牧くんに見られたくない。

だんだん熱を持ち出す耳や頬。
すぐに彼から目を逸らして、正面を向く。

あの夢のせいで、いちいちそういう言葉に敏感になってしまっている。

いかんいかん。

でも……。

今、久しぶりに水牧くんと普通に話していたよね。

それがすごく嬉しくて。
自然と口角が上がった。



それから20分後電車を降りて。

目的地のお店に着いた私たちは、お目当ての衣装も無事にゲットすることができて。

善先輩の知り合いである店長さんにお礼を言ってお店を出た瞬間、

「よーし!今日の仕事終了〜!!ね、これからお茶しに行かない?ふたりとも」

大きく伸びをした善先輩がクルッと首だけこちらに向けて私たちにそう言った。