モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。




あっという間にやってきた日曜日。

「月本さーん!」

待ち合わせ場所は学校近くの駅。

私の名前を呼びながらやってきたのはなんともまあおしゃれな格好をした善先輩。

ピアスも、学校の時より倍は多くつけてるんじゃないかと思う。

善先輩を知らなかったら、絶対怖くて近寄れない。

そして、その横には、先輩に負けず劣らずのこれまた清潔感がありながらやはりセンス抜群の格好をした水牧くん。

全体的にふたりがものすごーく目立っている。

このふたり、制服でもどっちもすごいオーラなんだから。

私服だとお世辞抜きで、テレビに出てくるアーティストやアイドルみたいだ。

「待った?」

「やっ、全然っ」

「そう?じゃあさっそく行こうか」

善先輩のその声で、私たちは3人一緒に改札の方へ向かった。