モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。


言われてみれば、高校に入ってからまだ1度もないかも。

歳の離れた弟や妹がいるとどうしても。
うちにはお母さんだっていないし。

それでも、ふたりには寂しい思いをさせたくないなって思うから。

私自身、ママがいなくなって、パパが仕事で忙しくても、

柚巳や里柚がいることで寂しい思いをしないで済んでいたから。

そのせいで一人の時間も欲しいって時々思っちゃうのが本音なのだけど。

「そっか……」

小さい呟きが聞こえたと思ったら、突然、頭に大きな手がフワッと置かれた。

驚いて顔を上げれば、その手が雑に私の髪をクシャっと撫でて。

「……ちょっ、なにすんのっ」

「今日は俺がふたりのことずっと見てるから。何かあったらすぐにメッセージ残すし。ちょっとぐらい遅くなっても平気だから、羽伸ばしてきたら」

「えっ……」

「えっろい水着、楽しみに待ってるからさ」

そう言って階段の踊り場を後にした水牧くんの背中に向かって、

「さいってー!!」

そう叫んだ。