触れたい欲望と
みくるを大事にしたい想い。
葛藤の天秤が、左右に大きく迷い動く。
結局俺は、触れたい願望に負け
『ベッドに連れて行くだけだから!』
自分を守る言い訳で、脳を埋め尽くし
みくるをお姫様抱っこして、
彼女の部屋のベッドに、寝かせたけれど。
くぅぅぅぅ……
小さいのにぷっくりした、みくるの唇を
見つめれば見つめるほど
自分の唇を重ねたい願望に
襲われてしまう。
俺はベッドに腰をかけ。
「この綺麗な赤茶色の髪、俺は好きだよ」
みくるの波打つ髪を、指でつまみ。
「ユルっとした垂れ目も、
右目の下のホクロも……」
みくるの頬に、右手を添え。
「ぷっくりとした唇も……」
ゆっくりゆっくりと
みくるの唇に
自分の唇を近づけて行って
「マジで……大好き……」
触れるだけのキスを落とした。



