「綺月、なんだよ?」
そういうことって?
「氷牙は、人間であって、人間ではない」
「まぁ、そうだな」
1歳の人間に転生した時には
悪魔だった20歳の知能と記憶は、
そのまま持っていたしな。
「温かい血が通ってんの?って思うくらい、
俺の心を、言葉攻めで、
めった刺しのボロボロにするしさ」
「それは綺月が、
俺の言うことを聞かない、
クソガキだからだろ!」
「まぁ、怒んなって。
俺が言いたいのは、つまりさ……」
綺月は、俺から目を逸らすと。
やけに優しい表情で、
遠くの壁を見つめだした。
「悪魔の時の記憶が存在する
氷牙だからこそ
人間の温かみみたいなものに、
惹かれるんだろうなってこと」
……
……
……へ?



