彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目





「暴走族の姫とか、俺はそういう女パスだわ。
 気が強そうで、癒し要素ゼロだろ?」



あきれ顔で、手をヒラヒラする綺月。


そんなこいつに

『みくるが、すっげーいい女』と言うことを、
わからせたくなってしまう。



そのせいで、
いつも以上に口が回り、饒舌に。





「アイツは『暴走族の姫』って、
 俺が知らないと思ってるみたいでさ」


「氷牙がストーカーしてたなんて、
 知らないもんな?」


「俺に『姫』ってバレそうになった時の、
 挙動不審で、テンパる姿。
 天使かよって感じで、マジ可愛いわけ」


「女神の次は、天使かよ?」


「みくるって、
 みんなの悩みを聞いてあげるんだぜ。
 この前なんて、二股した誰かの彼氏に、
 文句言いに行ったこともあって」


「氷牙、どんだけストーカーしてんの?
 昼間はちゃんと、
 千柳の秘書として働いてるよな?」

「あの御曹司は、
 勝手に泳がしとくくらいが
 ちょうど良いんだよ」


「まぁ~そうか。
 で? 
 みくるちゃんの一番好きなとこは?」





オブラートを破り捨てるくらい
ストレートな質問に

恥ずかしくて
鼻の頭がむずがゆくなる。



俺は鼻を掻きながら、
テレ声に想いを溶け込ませた。



「芯の強さとか、人情味ってもの。
 ちゃんと持ってるんだよ、みくるは」


「人情味ねぇ~」