「氷牙は、言葉が足・ら・な・過・ぎ」
「……は?」
「オマエさ、
何年、人間やってんだよ。アハハ~」
レッスン部屋に響く、綺月の笑い声。
その中で
ぶっ飛びまくりの
俺の人生を振り返ってみる。
20歳の悪魔だった俺が
死を待つばかりの1歳の人間の子に
なぜか転生してからだから……
こっちの世界に来て、
もう19年になるのか!
……って。
「綺月より
語彙力が高い自信、あるわ!!」
「まぁまぁ、怒んなって。
早く教えて。
みくるちゃんの好・き・な・と・こ」
…ったく、こいつは。
八重歯をやんちゃに光らせて笑えば、
俺の怒りが少しは収まるってことを
よくわかっているから、
たちが悪すぎる。
まぁ。
今ごまかしても、
綺月は会うたびに聞いてくるだろうし。
今後のウザさを考えたら、
ここで話しといたほうが、まだマシか。



