彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



「しょうがねぇじゃん……」


「綺月、何がしょうがねぇんだよ?」


「心美を目の前にすると……
『かわいい』『声かけるのムリ』って、
 テンパってたんだから。あの頃はさ」




俺の攻めに、屈した綺月は


「ストーカー発言は……悪かったよ……」


頬を真っ赤に染めながら


「氷牙っぽくないことをしちゃうくらい、
 その子に、マジ惚れしたってことだよな?」


ゆるいウエーブがかかった前髪を

恥ずかしさをごまかすように
指でこすり始めたから

俺の心が、ざらつきだす。




滅多に俺に謝らない綺月の、
反省を帯びた態度。


それは

俺の心を素直にさせる効能でも
含んでいるのかもしれない。



俺の脳が言葉を紡ぐ前に、
口から本音が飛び出した。