彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




みんなお願い!


氷牙さんの前で、
私のことを『番長』って呼ばないで!


『様』付けもやめて!




私の正体も、消し去りたい黒歴史も

氷牙さんにバレちゃう!!



彼との結婚が破談になったら

私は借金地獄に、真っ逆さまだから!!






「彼氏なわけないじゃん。
 いとこのお兄ちゃんが、バイクで送ってくれたの」


「なっ……」


「ねっ。
 い・と・こ・の・お兄ちゃん!」




氷牙さん、お願い!

ここは、私に合わせて!



ヘルメットとサングラスで、
瞳すら見えない氷牙さんに

慣れないウインクを飛ばしてみたものの……



っ…、痛ぁぁ。



突然
ふくらはぎに、痛みが走った。




蹴った犯人は

バイクにまたがったままの
ワイルド王子で、間違いなし。