彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




私は車体から降り。


バイクにまたがったまま
笑い続けている氷牙さんに

ヘルメットを返したけれど。



いつの間にか私たちは

制服姿の女子たちに、囲まれてしまっていた。




いやいや……


この状況、さすがにヤバいのでは……?




私のすぐ後ろには、県内大人気のアイドル。



いくらヘルメットとサングラスで、
素顔が隠れているとはいえ

全国デビュー間近の有名人。



醸し出すオーラだけで、
『ゾルックの氷牙さん』だってバレたりしないか
ヒヤヒヤが止まらない。



この学校にも

ゾルックファンや
熱狂的な氷牙ファンは

数えきれないほど、いるっていうのに……




心配で、ゴクリと唾をのみ込んだものの

女子たちの視線は、
私にのみ、集中しているようだ。



とりあえず、一安心。