どうやって
心臓の爆動を、
おさめたらいいんだろう?
そんなことを考えている間に、
バイクは走り出した。
バイクのスピードが、
早くなればなるほど
私の心臓までもが加速してしまうから、
たちが悪い。
制御不能の心を、自分から切り離したくて
目を閉じ
『無の境地』に達した時
ゆっくりと、バイクが止まった。
でも私の脳は
まだ無の境地を、ボヤボヤと浮遊したまま。
「バイクに乗っているの、
みくる様じゃない?」
「キャー!
ヘルメット姿も、ステキ素敵すぎ!」
聞きなれた子猫ちゃん達の声が、耳に届き
ボケボケ脳が、ピカンと目を覚ました。
氷牙さんに抱き着いたまま
眼球だけを、キョロキョロしてみると
止められたバイクの前には、
高校の門がドドーン。



