彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




どうやって

心臓の爆動を、
おさめたらいいんだろう?



そんなことを考えている間に、
バイクは走り出した。




バイクのスピードが、
早くなればなるほど

私の心臓までもが加速してしまうから、
たちが悪い。




制御不能の心を、自分から切り離したくて

目を閉じ

『無の境地』に達した時


ゆっくりと、バイクが止まった。




でも私の脳は

まだ無の境地を、ボヤボヤと浮遊したまま。






「バイクに乗っているの、
 みくる様じゃない?」


「キャー! 
 ヘルメット姿も、ステキ素敵すぎ!」




聞きなれた子猫ちゃん達の声が、耳に届き

ボケボケ脳が、ピカンと目を覚ました。




氷牙さんに抱き着いたまま

眼球だけを、キョロキョロしてみると


止められたバイクの前には、
高校の門がドドーン。