心臓のドキドキがうるさい。
恥ずかしさが、
余計、私の心臓に無理をさせる。
氷牙さんと
なるべく空間を開けるように、
背中をのけ反り。
太もも辺りにあるグリップを
無意味なほど強い握力で、
ギューギュー握ってしまう。
そんな私に、
前から不愛想な声が飛んできた。
「ちゃんと俺にくっつけよな」
「そんなこと言われても……」
くっつけないよ!
心臓の負荷、半端ないんだもん!
「ったく。バイク舐めてんの?」
「そういうわじゃ…ないけど……」
「昨日みたいに、みくるに何かあったら、
今度は俺の心臓が止まるから。マ・ジ・で!」



