彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




電車がガタンと揺れ。

ちょうど、電車のドアが開いてしまい。

隙を見て、痴漢男は逃げて行ったけれど。




赤茶色の髪の女の子は


『大丈夫だった?』


女神みたいな優しい瞳で
痴漢にあっていた子に微笑んで。



『もっと早く
 気づいてあげられなくて、ごめんね』


『……』


『震えてる。
 怖かったね。家まで送るよ』



俺なんかより
遥かにカッコいい振る舞いが、
鳥肌もので。




『あの……

 お礼っていうには
 恥ずかしいんですけど……

 これ……貰ってくれませんか?』


女の子が差し出した、
イチゴの編みぐるみを



『ありがとう。イチゴ、大好き!』


とびきりの笑顔で、受け取っていた。




俺の記憶が
すり替わっていなければ


見た目も、声も

みくるで間違いないんだけど……