彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



「ネクタイで男の首を絞める女、
 みくるしかいないって、思ったんだけどな」


「私、そんな犯罪チックなことは……
 しま……せ……」



みくるは、力強く抗議しだした割に

語尾は、だんだん消えていき。



「ん?」


首を傾けだしたから

俺はじっと、
大好きな女の口元を、見つめてしまう。




「ネクタイ? 首絞め?」


「ああ」




俺が、電車に乗っていた時。

女子高生らしき女の子が

スーツ姿の男性に、
お尻をさらわれていた。




俺が、止めに入ろうと思った時には


『この汚い手。
 警察に突き出してもいいですか?』



赤茶色の髪の女の子が、
男性の手を掴んで

反対の手で、
ネクタイを引っ張り上げていた。