彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目





私は……

「氷牙さんに
 抱きしめてもらえる人生が……
 いいです……」




大粒の涙が、頬を伝う。



手で拭いたくても

さらに強く
氷牙さんが私を抱きしめたから

腕さえ、動かせられない。




氷牙さんは、
私の頭に手のひらを乗せると

撫でながら、
陽だまりみたいな温かい声を発した。




「俺も、
 みくるを抱きしめる人生がいい」



「……」



「だからさ、
 俺だけのものになって」





私は潤んだ瞳で
氷牙さんを見上げ



「……はぃ」


涙ボロボロのぐちゃぐちゃ顔で
めいっぱい微笑んだ。