私は…… 「氷牙さんに 抱きしめてもらえる人生が…… いいです……」 大粒の涙が、頬を伝う。 手で拭いたくても さらに強く 氷牙さんが私を抱きしめたから 腕さえ、動かせられない。 氷牙さんは、 私の頭に手のひらを乗せると 撫でながら、 陽だまりみたいな温かい声を発した。 「俺も、 みくるを抱きしめる人生がいい」 「……」 「だからさ、 俺だけのものになって」 私は潤んだ瞳で 氷牙さんを見上げ 「……はぃ」 涙ボロボロのぐちゃぐちゃ顔で めいっぱい微笑んだ。